はい、QR コードも横105%にしていただく必要があります。画像やオブジェクトと同様に105%にしてください。
QRコードが縮むと読み取りができなくなるなどの影響が出る可能性があります、忘れずにご対応をお願いいたします。
NEWS&CSR
【実は重要】水平方向105%でデザインすべき理由<オリジナルラベル水>

「ラベルデザインはすkorede
べて水平方向105%(※)にしてください」
これは、マザーウォーターがオリジナルラベル水ボトル製造を受注する際
丸型ボトルをご希望のお客様に必ずお伝えしている注意事項です。
※290ml丸型ペットボトルの場合。500ml丸形ロケット型ボトルの場合は110%
文字や画像などデザイン部分の要素を横105%に拡大してくださいという意味で、
実はお客様の大切なデザインを正しく印刷するために欠かせない作業なのですが、
残念ながらデザインの際に忘れられてしまう工程ナンバー1でもあります。
目次
また、「水平方向105%って何…?」「やり方がわからない」というご質問も多くいただきます。
そこで水平方向105%にしなければいけない理由や105%化の具体的なやり方を、このページで詳しくご説明していきたいと思います。
水平方向105%にしなければいけない理由
デザイン要素を水平方向105%にすることが、なぜ重要なのでしょうか?
それは、ラベルがペットボトルに装着される時に水平方向(横方向)に縮んでしまうからです。
ラベルが横に縮む=デザインも横に縮むということになります。
当社の290ml丸型ボトルの場合のラベル収縮率から計算し、
水平方向105%拡大でラベルデザインを作ることで、本来の比率に限りなく近い状態で印刷できます。※500mlボトルの場合は水平方向110%となります(詳細はこちら)
なぜラベルは横に縮むのか
では、なぜラベルは横方向に縮んでしまうのでしょうか?
それは、ペットボトルラベルの装着方法に理由があります。
マザーウォーターのオリジナルラベルは「シュリンクラベル」を採用しており、
これは熱で収縮するフィルムの性質を利用して容器に密着させる方法です。

ボトルに被せた筒状のフィルムに熱を当てて縮ませることでボトルに装着される仕組みになっているため、ラベルが横方向に縮んでしまうのです。

コンビニで売られているペットボトル飲料の多くがシュリンクラベルです。ミシン目からペリペリと剥がすタイプのラベルで、剥がしてもボトルの形状を保っているのが特徴です。
◾️シュリンクラベルが使われている例:化粧品や洗剤のボトル、食品容器、乾電池、コミックなど
※ペットボトルのラベルは他にも、巻きつけたラベルを接着剤でとめる「巻きラベル」、フィルムの伸縮性を利用してボトルにはめる「ストレッチラベル」などがあります。
105%化を忘れたらどうなる?


オリジナルラベル水をご依頼のお客様のほとんどが、ラベルに企業・団体のロゴやキャラクターを使っています。
ここで水平方向105%化を忘れてしまうと、デザインが横に縮んで本来より縦長になってしまいます。
つまりロゴやキャラなどの重要なデザインが正しい縦横比で表示されなくなってしまうのです。
これは、色や形にシビアな要素であればあるほど重要な問題となります。
納期の遅れにもつながる

また、デザインの修正により入稿が遅くなると、最終的な納期の遅れにも繋がることがあります。
デザインの修正・再入稿・再度のデータチェックを行うと、その後の進行にも影響が出てしまいます。
イベントで使う予定があるなど納品日・使用日が決まっている場合は特にご注意ください。
水平方向105%にする方法


ここからは、具体的なAdobe Illustrator上での横105%化の作業方法を解説していきます。
オブジェクト・図形・画像を横105%化する方法
ここでの「オブジェクト・図形」とは「パスを選択して形を編集できるオブジェクト」を指します。
Adobe Illustratorで作られたロゴやイラスト、背景の模様やアウトライン化された文字もこれにあたります。
①オブジェクトや画像を選択


②拡大・縮小ツールを選択

③縦横比を変更>水平方向105%>OK



これでオブジェクトが縦はそのまま、横だけに少し拡大されたと思います。
拡大できているか確かめるために、元の図形をコピーして一時的にとっておくと比較できて便利です。
文字・テキストを横105%化する方法
テキストの横105%化は文字ツールを使って簡単に行うことができます。
ただし、斜めや曲線に沿って配置した文字は一度アウトライン化してからオブジェクトとして横105%する必要がありますのでご注意ください。
①テキストを選択

②文字ツールを選択 > 「水平比率」を105%にする


※テキストがすでにアウトライン化されている場合は「オブジェクト・図形を横105%化する方法」のやり方で横105%化を行ってください)
【注意!】ナナメや湾曲したテキストの場合はアウトライン化必須!
テキストをナナメに配置していたり、パスに沿わせて湾曲していたりする場合は上位の方法では水平方向105%にできません。
文字ツールの「水平比率」はテキストの流れる方向に拡大されてしまうためです。
文字が横書き(or縦書き)以外の場合は一度テキストをアウトラインしてオブジェクトとして横に拡大する必要があります。


水平方向105%にするときのポイント
とにかく【すぐに】105%化する!

ラベルデザインを進めていると、途中で「あれ?このロゴは105%化したっけ?」とわからなくなってしまうことがあります。
アウトライン前のテキストなら文字ツール>水平比率の数値ですぐ確認することができますが、
ロゴやイラストの場合はなどは、元のロゴデータを再度開いて比較するなどの手間がかかります。
なので、とにかくIllustratorに貼り付けた(オブジェクトを作成した)段階で「すぐに」横105%にすると決めてしまうと安心です。
全てデザインし終えたあと最後にまとめて105%にしようと思う方もいらっしゃるかと思いますが、全体のバランスが崩れてしまったり、デザイン範囲からはみ出てしまったりして、せっかくデザインしたものをまた調整しなければならず手間がかかるのであまりおすすめではありません。
105%化が済んだ【目印】を付ける

すぐ105%化すると決めても、やはり忘れてしまうことがあったり、対応済かどうか不安になることがあったりすると思います。
105%対応したらレイヤーの名前の最後に「105済」と入れるなど、自分で後から見てもわかりやすい目印をつけておくと良いかと思います。
よくある質問
縦書きテキストの場合も、横書き同様「文字ツールの水平比率」を105%に指定すればOKです。(横方向に拡大されます)
一括表示部分は105%にする必要はありません。
一括表示を含むフォーマットにあらかじめ含まれている要素は、このまま印刷できる状態になっています。
【補足】500mlボトルの場合は水平方向110%に

マザーウォーターでは500mlペットボトルのオリジナルラベルの製造も承っております。
ボトルの大きさが変わるとラベルの収縮比率が異なります。
500mlペットボトルの場合は、水平方向の拡大値は105%ではなく110%にしてください。
具体的な作業方法は105%(290mlボトル)の場合と同じです。
指定の数値を105→110にしていただければOKです。
まとめ
- ラベルをデザインする時は、全ての要素を横105%に拡大して制作する
- ラベルはペットボトルに装着するとき横方向に縮むので、横105%にしないと完成時ロゴや文字が縦に長くなってしまう
- 105%拡大を忘れると納期の遅れにもつながる可能性がある

